今回の法要に臨みましての眼目は収蔵庫(宝物殿)の建設でありますが、東京・京都・奈良各博物館に寄託しております国宝や重要文化財を返還して、いわゆる故郷帰りしていただき、合わせて最近鎌倉時代作と鑑定された仁王像二体も収めて拝んでいただくことを祈願しております。
特に仏画「普賢延命菩薩像」は、舞鶴市唯一の国宝で、九百年前、鳥羽天皇行幸の際、寄進されたと伝えられています。
この法会を成功させるべく「松尾寺開創千三百年記念奉賛会」を開設いたしました。
つきましては、収蔵庫建造に要する一億二千萬円をはじめ、本堂の荘厳、仁王像の解体修理、境内の整備等、相応の出資が見込まれます。
千載一遇の法縁に連なり、各家の御法幸のいや益すことを祈願していただける開帳の御縁に、何分ともにお力を貸していただけますよう、伏してお願い申し上げます。
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