予てより本堂の解体作業に併せて、順次、取り外された部材の損傷個所の補修と、取替新材の調整が順調に進められてまいりました。この春には、身舎柱を残して解体 作業が完了し、いよいよ組み上げ作業が始まりました。文化財修理として、可能な限り元の部材を元の位置に戻すことが基本となりますので、組み上げ作業は、逐次解体 作業とは逆の手順で進められて行きます。これは、取りも直さず300年前の現本堂再建、その当時と同じ光景が、再び我々の眼前に展開することを意味します。この見 学会では、縦横に彎曲する巨大な梁を小屋裏の限られた空間に巧みに配置して、自由自在に組み上げられている様子などを間近に観て頂ける、非常に貴重な機会となりま す。 当日は、今回の修理工事の設計管理を担当されている、京都伝統建築技術協会の下条典功先生に現地で解説頂きます。
「松尾寺本堂 保存修理 現地見学会」への参加をご希望される方は11月19日までに、松尾寺へ電話でお申し込みください。 (申し込みは先着順で受け付けます。申し込み多数で定員を超える場合はお受けできませんので、あしからずご了承下さい。)
連絡先 電話0773−62−2900 (8:00〜17:00) |