靜坐とは一口に云って日本式坐禅と申せましょう。両足を組まずに重ねて坐り、瞑目をつづけます。警策等はなく、しびれが切れたら腰を上げればよく、決して固苦しいものではありません。
当会は、腹式呼吸を重視する正坐を行なうもので、その呼吸については、出雲の妙好人・才市(さいち)の次の自由詩が思い合わされます。
なみもあみだぶつは みだの息 わたしやあなたにおされて なむあみだぶつ
私の念仏は、阿弥陀さんのしている息のようなもの、私は阿弥陀さんに促されて、その息に合わせるように、なむあみだぶつと唱えている、というのですが、靜坐での呼吸も、こうした広大な力に通
ずる呼吸でありたいと念じます。
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